ひとり


百億光年の孤独をひとりで感じても
別段何も思わず
その黒い鳥はその場に立ち
僕の目の前を通り過ぎていった

彼の姿は崇高で気高く
凛として僕には見えた

彼はきっとまた
長く果てしない千億の夜を飄々と流し
ひとりで
たったひとりでこの世界にいるのだろう

白い大地に映える黒き翼よ
其の孤独や如何や






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